野の畑 みやた農園 の畑のほとんどは、耕作放棄地を開墾したものです。

お日さまと瀬戸内の潮風をたくさん浴びて、無農薬・無化学肥料・露地栽培・耕さない不耕起で育てています

主な肥料は、畑の草、浜に打ち上げられた海藻、竹林から切り出した竹から作る竹炭や竹チップなどです。

また、ボカシ肥は、島内産の米ぬかで作っています。年に数回、海水やもみ殻燻炭を撒くこともあります。

ただ、土が出来てきた畑には、上記の自家製肥料も撒きません。無肥料で育てます。

自然のもの、この島で取れるもの、自然に還るもので育てたいと考えています。

土の中に広がる微生物も大事にしたいので、畑に生える雑草とも共存しています。

野菜本来の旨み、美味しさ、力のつまった野菜たちです。

日々の様子はinstagramをご覧ください。(登録されていなくても見れます)


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                                                                                        ABOUT

「野の畑 みやた農園」は、野菜を無農薬・無化学肥料・露地栽培・不耕起で育てています。

移住までのストーリー

山口県山陽小野田市出身。鹿児島大学農学部にて、熱帯稲作を専攻し、大学卒業後1990年12月から1992年12月まで、アフリカのセネガルにて青年海外協力隊として、稲作を指導してきました。帰国後、埼玉県の有機農業の先駆者でもある金子氏のもとで有機農業の研修を受けました。そして、山口県宇部市の山村にて平飼い養鶏・無農薬無化学肥料の稲作と野菜を10年間実践。しかし2004年9月、台風被害に遭い住居と鶏舎が半壊。被災入居で山口市内の県営住宅に引っ越しを余儀なくされました。苦渋の決断でしたが離農しました。結婚して2年目、長男が1歳になったばかりでした。その後山口県立総合支援学校等で農園芸等の指導を8年していました。

教員をしながらも、「百姓をやりたい」「野菜を作りたい」「お米を自分の手で作りたい」という気持ちは、心の奥にずっとあり、2012年の春から、どこか良い場所は、ないだろうかと九州や山口県内を探し始めました。

でも、なかなか、心にピンとくる場所がなくて、諦めかけていた時「そうだ、周防大島に寄ってみよう!」と大島大橋を渡り、この島に足を伸ばしました。そして、大島大橋を渡り、足を踏み入れたとたん、その海の碧さと里山の深い緑に感動しました。この時、心は決まりました。「ここで農業をしよう!」と。それが、2012年の7月でした。

まったく候補にも上がっていなかった場所でしたが、「こんな素晴らしい自然の中ならば、きっと美味しい野菜ができるはず」「温暖な気候は、野菜作りに適しているし、放棄地なら過去の除草剤や農薬の心配もないし、土には、微生物がいっぱいに違いない!」「ミネラル豊富な海藻も里の竹も肥料として使える」「ここは、宝の島だ!」と。

知れば知るほど、島を巡ればめぐるほど、好きになり、魅かれ、気持ちはゆるぎないものになりました。決心したその年の11月には、空き家を紹介してもらい、冬の間、島にせっせと通い、空家を片付け、床を張って台所を作ったり、庭を手入れしたりしたり、子ども達のものをそろえたり、移住準備に精を出しました。

そして、2013年4月、晴れて、家族4人(当時息子小4・娘小2)で、この瀬戸内海に浮かぶ周防大島に移住し新しい農家人生をスタートさせました。人とのありがたい繋がりで4つの放棄地と巡り合い、チェーンソウと草刈り機とスコップで開墾しました。そして、2018年には、また、新たに5つ目の放棄地の開墾に着手しました。

それぞれの畑は、キュウリ、トマト、里芋、ブロッコリーなど季節の野菜がたくさん実っています。

畑には、それぞれ個性があってどんな野菜がどの様に育つか今もこれからもワクワクしています♪

妻も青年海外協力隊員でした。(・・・余談ですが・・・笑)

★  畑の紹介 ★

「野の畑」の7の畑は、どこも、もとは10年以上の放棄地でした。でも、人の手が入っていなかった分、荒れてはいましたが、なんとか開墾して畑になりました。土の中は農薬などの余計なものが入っていない、微生物でいっぱいで、私達にとっては、の宝の畑でした。

〇 郷の畑 - -(大光寺)

2013年開墾。家に近いこの畑は、山に囲まれており、夏は涼しい気候を好むキュウリ、日陰でもすくすく育つ里芋、山芋。

冬はゆっくり時間をかけて育つ蕪、大根、人参を育てています。

〇 島の南の海の見える畑 - (家房 )-

2014年開墾。島の南に位置するこの畑は、日差しが強く、雨もよく降ります。

夏はトかぼちゃ。秋には玉ねぎや空豆、大根、小松菜、蕪が育っています。

〇 島の北の海の見える畑 - (日前浜) -

2014年開墾。R437沿いでアクセスしやすい場所にあり、日当たりがよく、長ネギ、サツマイモ、里芋を中心にお日様が好きな野菜を育てています。

〇 里の畑 - -(貞広)海が見えます

2018年1月より開墾。約20年程の放棄地ですが、トマト、ナス、キュウリ、インゲン、ハーブ等色々な野菜を育てます。

こちらの開墾の様子は、「開墾記」にてまとめております。ぜひご覧ください。

〇 里の畑 - (新屋)

2019年春から使わせてもらっています。以前は、ミカン畑だったようで、引き継いだ時はミカンの根っこが数本のこっていました。道をはさんで用水路があり水が豊かに流れています。

〇 家の畑 (道々)海が見えます

2021年に半分。2022年に残りの半分。ブルベリー、イチジクなど果樹も数本植えて、野菜と混合の畑になっています。

〇 家の上の畑(堅木)海が見えます

2022年2月 道々の畑のすぐ上の放棄地を息子と開墾して畑にしました。

● 小さな果樹園  2018年より世話をさせていただいています。栗、レモン、ライム、柚子、花柚子、日向夏が数本づつあります。もちろん、無農薬無化学肥料で育てています。海風も吹き木の根元に海藻も撒いて、大島の味になってます。